結論
あなたの行動の基礎になるWHY(理由、理念、信条)を考えよう。
WHYから始めよ!はこのことだけを伝えています。
理由や人物・企業を例に挙げながら、
WHYから始める必要性をまとめている本です。
1ページ目から読む気が無くなるほどの分かりにくさを覚えました。
後に結論があるせいで分かりにくい
なぜだろうと繰り返し読むうちに、
章の結論が最後の方に書かれているからではないかと気が付きました。
多くのビジネス書や自己啓発本は、
結論ファーストで書かれています。
だから、
- 読みやすく
- 分りやすい
それに必要な情報を簡単に得ることができます。
しかし、WHYから始めよ!は違います。
日本人の話し方のように結論が後に書かれています。
だから、多くのビジネス書のように読んでしまうと
- わかりにくく
- つまらない
印象を持ってしまいます。
答えがないから分かりにくい
分かりにくいポイントはもう一つあると考えます。
WHYから始めよ!で伝えたいことは、
あなたの行動の基礎になるWHY(理由、理念、信条)を考えよう。
ということだけでした。
結論はタイトルで述べられているのです。
この本の内容としては、
- WHYとは何かを説明し、
- WHYから始めるリーダー像を伝えることにあります。
しかし、WHYを考えるのは読者自身です。
やり方を教えてくれるわけではないのです。
こうすればいい、
ああすればいいと、答えが書いていないので、
分かりにくい本になっているのです。
WHYとは何か
WHY とは 理由です。
あなたが行動するときの もと になる理由。
お金を稼ぐためは理由ではなく結果です。
どうして仕事に出かけるのか?
どうしてその業務をやっているのか?
この分かりやすい例としてアップル社・スティーブジョブズが出てきます。
スティーブジョブズの理念(行動理由)があり、
その理念に従ってアップル製品は作られてきました。
私達がなぜアップル製品を手にしたいのか。
その理由が、彼のWHYから始まっていて、
WHYに共感するからだとまとめられています。
このように書くと分かりやすいと思うのですが、
本書を読むと、例が長いせいか、
「結局何が言いたいの?」
と分からなくなってしまうのです。
インスパイア型リーダー
インスパイア=感化、ひらめき、刺激を与えることです。
スティーブジョブズにならなくても、
部下や後輩のモチベーションを上げるリーダーになれると
ちょっと嬉しいですよね。
モチベーションを上げるのに、
WHY=理由が必要だと書かれています。
人々をインスパイアさせるのに、WHYは有効な手段です。
WHYという出発点からのストーリーがあり、
ストーリーによって共感を生むことができるからです。
しかし、ひとたび、あなたのWHYから行動が外れると、
魅力を感じにくくなることもあり得ます。
本書の目的
本書の目的は、
行動を起こす理由、つまり理念をもってもらうことにある。
企業の多くに理念が掲げられているのもこのためですね。
組織で働くときに、なぜ働いているのか見失わないための指針です。
理念に従って働くことで、
会社として統一感が生まれ、ブランドが出来上がるのでしょう。
それを個人に当てはめ、リーダー論にしたのが本書です。
- 部下がついてこない
- 組織に統一感がない
- 方向性を見失う
こういった問題・課題を抱えるリーダーは少なくないと思われます。
そこでWHYから始めるのはいかがでしょうか?
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