なぜ私たちは学ばなければならないのか
著者 斎藤 孝
教育学の先生でもあります。
本もたくさん出ていますよね。
NHKの「日本語であそぼう」にも関わっていたそうです。
さて、
あなたは、「なぜ学ばなければならない」と思いますか?
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正解です❕❕
学ぶことの意味はそれぞれあっていいんです。
でも、お子さんに言われた時なんかは納得してくれませんよね・・・?
学校の勉強はどうしても退屈に感じます。
でも大人になると、面白さを感じてきませんか?
それは、どうしてなんでしょうか?
多分、子供の時に比べ、
- わかることが増えたり
- 沢山の経験をしているから だと思います。
私たち、大人の立場としては、
経験の溝をうまく埋めてあげるのが大事な気がします。
しかし、その溝は大人同士でもあり得ることです。
テーマ
充実した人生をもたらす、「学び」のきっかけ
本文p5
きっかけになることを目指した本です。
なぜ学ばなければならないのか、
この疑問を通じて、「学ぶ」ことについてまとめられています。
面白ポイント
自ら学ぶことが教育の本質p29
教えるのは、学ぶ意欲があってこそ大きな意味を持ちます。
好きなもの、興味のあるものなら覚える速さも違いますし、
楽しさも違います。
あなたも覚えがあると思います。
教育は学校教育だけに限りません。
社会に出てからも求められることです。
教育の難しさは、教えようとばかりしてしまうところ。
- 分かってほしい
- 早く成長してもらいたい
- 役に立ってもらいたい。
そんな教える立場の思いが透けて見えそうです。
しかし、本当に大事なのは、
どうしたら学ぶ姿勢になってくれるのか
考えることではないでしょうか。
知識や情報を流すのではなく、
面白さや不思議なことを伝えることで興味を持ってもらうこと。
学ぶ姿勢を身に付けてもらうことが一番の教育ではないかと考えます。
どんな先生に出会うかはとても大切なことp31
学ぶことを面白いと感じるために面白い先生との出会いは重要です。
内容が高度になる高校から特に必要ではないかと思います。
芸人さんのような面白さではありません。
- 伝え方に工夫をしたり
- 先生自身の考えを伝えてみたり
- 内容から少し脱線した話が面白いこともあります。
はじめは教えられていたことでも、
先生に面白さがあれば、その科目は苦ではなくなります。
苦でなくなれば、学びやすくなるでしょう。
ただ、先生自身難しい立場にいるのも事実です。
教える立場はかなり強いパワー(権力)を持っています。
先生が言ってることは正しいと思いがちです。
立場を利用して、よくない考えを教えることもできます。
学校や先生方は、
厳しい世の中と教育の間で、
できる限り学びの面白さを伝えてほしいと思います。
学ぶことは、優れた人の話を聞いて自分を修正していくことp169
自分を修正すること自体、
学ぶ姿勢がないとできないことではないでしょうか。
間違っていないと思い込んでいる人は、ずっとそのまま変わりません。
本当に間違っていなかったとしても、
- 新しい考え方
- 自分以外の視点を得られることは少なくなります。
自分を修正できる人は、客観的に自分を見ることができる人です。
「もしかしたら、間違っているのかもしれない」と違う視点で見てみる。
違う視点で見ても、「やっぱり正しかった」と思えれば、考え方に自信が付きます。
間違いではないけれど、もっといい考え方を見つけられるかもしれません。
自分を修正する力は、人生を考えるときもとても役に立ちます。
常に、どういう「生き方」をしたいか考えてる人はあまりいないでしょう。
でも、なんとなく
- こういう人間になりたい
- こういう生き方をしたい
というのは持っているものではないでしょうか?
一流のスポーツ選手、芸能人、経営者などの思いを知り、
自分の中に取り入れる人は結構いると思います。
- 様々な人の考え方を取り入れ
- ごちゃまぜになり
- 自分の考え方が出来上がっていく。
それは立派な学びだと考えます。
学ぶ意味を知って、理想に近づこう
学ぶというのは、座って勉強するだけに限りません。
大事なのは、学ぶ姿勢です。
テレビでも、YouTubeでも、SNSでも自分に触れたものから、
何か学ぶことはできるんです。
学びの意味は、たくさん考えることができます。
「どうして学ばなければならないのか」
答えは一つではありません。
大事なのは、自分で意味を見つけて、学ぶ姿勢を持ち続けることです。
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