ホスピタリティのプロを目指さなくても読む価値あり
「コンシェルジュ」
実際何をやっているのか想像できますか?
多くはホテルに勤務し、お客様の要望をかなえることを仕事にしています。
本が出版された2015年、
著者の阿部佳さんは、
グランド ハイアット 東京のコンシェルジュでした。
私はアルバイトで飲食をやっていたので、接客の勉強だと思い購入。
コンシェルジュのレベルの高さに驚きつつ、自分にもマネできることを見つけました。
プロの努力3つ
すべてのお客様に喜ばれるとは限らないp77
自分では鉄板の受け答えを見つけたと思っても、
全てのお客様に通用するわけではありません。
同じお客様でも
- 体調
- 気分 によって喜ばれる答えは違います。
その時々、
- 表情
- しぐさ
- 反応 を見ながらその時のベストを見つけます。
質問のコツは、yes・no以外の答えになるものを用意することです。
また、相手の方から話してくれる質問が大切なようです。
質問されてばかりだと、
尋問されているようにあなたも感じませんか?
強制的な受け答えは、イライラさせてしまう可能性があります。
でも、自分から話してくれるなら、
情報も得られますし、相手の気分を損ねることも少ないでしょう。
この時に何より必要なのは、相手に関心を持つこと、共感すること。
言われたことは、
- 本当にお客様がしたいことなのか
- 外せないポイントはどこなのか。
関心を持ち、共感すれば、心から喜ばれることが見つけれられるはずです。
お客様が感じた印象が結果のすべてp228
いいことも悪いことも、お客様の受け取り方次第です。
自分ではどんなにうまくできたと思っても、満足いただけなければ、
「満足いただけなかった」というのが結果になってしまいます。
正解はお客様です。
接客業の難しいところです。
でも、楽しいところでもある、と阿部さんは言います。
「どうしたら、満足してもらえるのか」考えるのがコンシェルジュの醍醐味。
そういう姿勢を持っている人は、コンシェルジュに向いてます。
役をつくって、それを演じるp231
かなり実践的な方法ではないでしょうか?
どの仕事にも応用できそうです。
ポイントは、役の理想をどんな人にするか。
仕事ができる先輩でもいいでしょう。
テレビやドラマで見た人でもいいでしょう。
自分が思い描く、仕事上の役を設定して演じる。
それだけで、目指す姿に一歩近づけます。
役をつくることで、
「あの人ならどう考えるだろうか」
「失敗をどう乗り越えたか」
自分以外のアイデアを生み出すことができます。
本に人柄があふれてる
読んでいて、落ち着いた雰囲気が伝わってきました。
落ち着いた雰囲気が伝わるのも、
相手(=読者)のことを考えているからだと思います。
お客様に寄り添って、同じイメージを持つ。
阿部さんが、仕事をするうえで気を付けていることの1つです。
書籍なので、直接話しているわけではありません。
だからこそ、伝えるために、伝わるようにしたいですね。
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