「自分の中に毒を持て」感想 

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自分の中に毒をもて

著者は岡本太郎さん。

太陽の塔や「芸術は爆発だ」など芸術家として有名です。

毒を持つって、

  • 毒舌になれ
  • 嫌な奴になれ ではありません。

毒をもつとは、自分自身のネガティブなところを受け入れることだと感じました。

そのネガティブな部分が個性になり、自分の生き方を作っていく。

彼自身の体験を通して、毒をどう扱うかが書かれています。

むき出しの言葉

芸術家としての生き方は、多くのサラリーマンや大多数の生き方・考え方とは違います。

同じようにはいかないけれど、芸術家の言葉から勇気をもらうことが出来ます。

不安や期待で悩んでいても仕方ない。

それなら大胆にやってみることも必要です。

結果がまずくいこうがいくまいがかまわない。むしろ、まずくいった方が面白いんだと考えて、自分の運命を賭けていけば、いのちがパッとひらくじゃないか。

本文

大胆さ、思い切ることの大切さが伝わります。

ぜひ本で読んでいただくと、熱量のすごさも分かります。

著者によって文章から感じるものは変わりますが、

岡本太郎さんの場合は、かなり熱がこもっているように感じます。

しかも難しい言葉は使わず、話してるように書いてあるので、

まるで自分に語り掛けられているみたいです。

普通の人の悩みも彼ならどう考えたかということも書いています。

哲学者・岡本太郎

パリに長年住んでいたため、多くの哲学者、思想家と交流がありました。

自分自身を考え続け、生き方を問い、体現していく姿勢から哲学者的な面も感じられます。

芸術家は破天荒な人、天才と見られがちです。

独特な感性、感覚でしか分からない話が多く、

アーティストの話を聞いていると、自分には理解できないこともあります。

しかしこの本は論理的に書かれ、

彼自身が問題だと思っているものを筋道立てて考える過程を見ることができます。

論理的に考えていくことに、哲学者的なものを持っていると感じさせます。

面白い人生にしていこう

彼のような生き方がすべての人には通じません。

よくある人生、変わらない日常がほとんどです。

そんな普通の中にも、新しいこと、チャンスに迷うことは沢山あります。

その時、彼の言葉を思い出し、

より楽しく面白くなる人生を選びたい時の後押しになれば嬉しいです。

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